税金の世界は、実は、『知っている人が得をして、知らない人が損をしている』と言っても過言ではありません。
-『税務署の無料相談に行けば、タダで色々教えてくれる!』
これはよく聞くフレーズですね。しかしながら、税務署ではあくまで申告の方法を教えてくれるだけであって税金が安くなるような節税策を教えてくれることはありません。特に、確定申告時の無料相談では多数の納税者の方が来られるのでさばくだけで大変なのです。
-『節税に関する市販の本を読めば、大体わかる!』
これもよく聞きますが、市販の本には節税の概要に関することのみの記載であることが多く、具体的な方法等は詳しく書かれていません。また、時には脱税とも言えるような行き過ぎた記載があるのも事実です。本に書いていることを安易に実行して、後で沢山の追徴税額をとられた、という事例も沢山あります。
-『会計事務所に全面的に任せているからとりあえず安心している。』
そのような言葉もよく聞きますが、そうとも限りません。
会計事務所によっては、節税を『悪』と考えるような事務所があるのも事実です。特に、
古くからの会計事務所ではその傾向が強いように感じます。その税理士が、どういった
スタンスに立ってサービスを行っているのかを確認されてから依頼されるのがベストでしょう。
しかしながら、なんでもかんでも節税策を実行すればいい、というものでもありません。
『会社を強くする』ような節税策を実行するのがコツです。こういった節税策はどんどん積極的に行いましょう。
また、節税には順序がある、ということも一般の方にはあまりよく知られていません。まずは、お金を残すような節税を実行してから、次にお金が出ていくような節税を実施するのが鉄則です。
その内容は、『シャチョー』こと起業後数年の短期間で事業を軌道に乗せたベンチャー企業の経営者と、税理士である『ゼイムオトコ』との会話を通じて、わかりやすく解説したいと思います。