お客様インタビュー メツゲライクスダ様|大阪市梅田の税理士法人Five Starパートナーズ

お客様インタビュー メツゲライクスダ様
「起業時の資金調達の際に明確な数字を示してもらったことが、
    10周年を迎えた今となって重要だったと実感しています」

ドイツとフランスでのハム・ソーセージづくりの修行を経て、独立のために帰国された楠田様。Five Starパートナーズの代表税理士田淵に開業時の融資相談からご相談いただき、芦屋市で2店舗目を開店、そして現在に至るまでの経緯についてうかがいました。

1.  念願だった自分のお店! 「無担保」の創業融資

まず、会社のことをお聞かせください。
楠田
兵庫県の六甲道と芦屋でハム・ソーセージなどの製造販売を行っています。店舗名の「メツゲライ」とはドイツ語で「自家製ハムやソーセージを扱う精肉店」のことで、本場ドイツのメツゲライを作って、食卓にハムやソーセージが並ぶドイツの“食文化”を味わっていただきたいという思いがあります。

日本で料理の基礎を学び、ドイツに渡って本場の伝統的なハム・ソーセージ作りを習得後、2004年に念願だった自分のお店をオープンしました。
開業にあたり、田淵税理士に相談された時のことを教えてください。
楠田
田淵さんに相談することになったのは、共通の知人を介して飲み交わし意気投合したのがきっかけでした。

後日、事業計画書的な資料を作って相談に行きました。事業計画書にまとめていた売り上げ予測や損益計算に対していろいろ話し合いながら、田淵さんが「これはこうですね」とパソコンを使ってその場で数字の調整をしていってくれました。
田淵
喫茶店で打合せをしたのですが、あまりにも長居しているので、マスターに怒られたのを覚えています(笑)。
楠田
自分で勉強して必要な資金などは調べていましたが、ざっくりとした数字でしかありませんでした。それを細かい数字に具体的に落とし込んでもらうことで、開業にあたって何をしなければいけないのか、開業後に必要な売上がいくらなのかが明確になりました。夢が現実に近づいたとともに身も引き締まりました。
開業資金はどのように調達されたのですか?
楠田
田淵さんに開業資金の捻出方法を教えてもらったり、日本政策金融公庫(通称こっきん)の「無担保」の創業融資を得るためのサポートをしてもらいました。その中で一番重要だったのが、先程お話しした事業計画書の作成です。こっきんの融資を受けるためには、融資担当者に事業計画を理解してもらい、事業と私自身を信用してもらう必要がありました。

わからないことは何でも田淵さんに教えてもらって自分でも内容が十分理解できたこともあって、事業計画について論理的に数字を使った説明ができ、手ごたえがありました。そして無担保融資を受けることができました。
田淵
面接では、数字だけでなく経営者の事業に対する想いも見られています。楠田様の夢に対する熱い想いも担当者にも十分伝わったのだと思います。
楠田
今改めて当時の事業計画書を見ると、この通りの数字になっていることに驚きました。

当時の事業計画書を手に取る楠田社長

2.  お客様がついてくださるまでは苦労しました

実際に開業されていかがでしたか?
楠田
開業してすぐは、お客様がついてくださるまでは売上的に厳しい面がありました。

その期間は、田淵さんに損益分岐点を計算してもらって「まずはこれだけの売上は確保しましょう」と目の前の目標を提示してもらい、それに向かって頑張ることの繰り返しでした。それをひとつひとつ達成していくことで、結果は自然と付いてきました。

具体的な数字で頑張れば達成できそうな目標を提示してもらい、それに対して自分も頑張る、それが良かったのだと思います。
どのような行動をとられたのですか。
楠田
特に奇をてらったことはしていません。繰り返しになりますが、目の前の目標をしっかりと達成していくことです。職人としての仕事、自分のできることに集中することです。
田淵
開業後はどのような業種・業態にあっても、お客様がつくまでは厳しい日が続きます。私自身、顧客ゼロから開業したときは飛び込み営業やテレアポでの営業もやりました。一人のお客様を大切にし、その方に評価していただけると、お客様がお客様を連れてきてくれるようになります。メツゲライクスダ様は商品は確かなので、そこさえクリアすれば、あとは順調に成長軌道に乗ると思っていました。
楠田
やがてお客様が増え、経営は安定してきました。日々、そして月々の目標を達成した先に、もう一店舗出したいという思いが出てきて、また田淵さんに相談させてもらいました。

3.  年商を超える借入をして、芦屋に2店舗目を開業

どの段階で田淵税理士に相談されたのですか?
楠田
相談した時にはもう出店することを心に決めていました。それをどう具体的にするか、店舗の場所などの問題もありますが、まずは出店費用を調達しない限り実現できません。創業融資の時と同じように、まずは自分で計画を立ててから田淵さんに相談に行きました。
田淵
事業計画を具体化していくと当時の年商を超える額の借り入れが必要なことが分かりました。普通は年商の三分の一、よくて二分の一しか融資を受けることはできません。しかし、メツゲライクスダ様には実績と知名度があります。それを丁寧に説明し、事業計画通りに着実に成功できることを融資先にしっかりとお伝えすれば大丈夫だと思っていました。
楠田
年商を超える借入には少しビビった気持ちもありましたが、最終的に「楠田さん、いけますよ!」と太鼓判を押してくれたのが自信になりました。

こうして言葉にすれば悩んでいなかったようにも聞こえますが、最終的に可能だと判断するまでに結構な時間を要しました。ああではない、こうではない、いける、いけないの議論に、田淵さんは何度も何度も付き合ってくれました。

自分でいける!と思って出店を計画してはいるのですが、細かい数字を具体化してもらってひとつひとつ検討を重ねていくことで、改めて「達成できる」と思うことが出来ました。
借入はうまくいきましたか?
楠田
政策公庫と播州信用金庫から調達できました。

銀行には田淵さんにも同行してもらいました。事業計画の説明はもちろん経営者である私自身が行うのですが、何度も協議に付き合ってくれて、自分の考えや事業を理解してくれている人が横にいてくれるだけで、とても心強かったです。
銀行の反応はどうでしたか。
楠田
要望額を伝えると、最初は少し身構えられたような感じでしたね。しかし、六甲道店の経営実態やお客様の集客状況など、返済計画が盛り込まれた経営計画書を丁寧に説明していくと、だんだん担当者の反応が変わってきました。最終的に2社から年商を超える融資を承諾してもらえたので、これなら大丈夫だと評価してもらえたのだと思います。

融資が決まった時は身が引き締まりましたが、やることはこれまで通りです。思い描いたことが現実に近づいていく、その期待感の方が強かったです。

4.  田淵さんが自社で取り組まれていることも参考に

芦屋店の出店後の経営はいかがでしたか?
楠田
不安がないと言えば嘘となりますが、六甲道でお客様からの反応をいただいていたので自信はありました。二店舗目の出店の後も、創業当時のようにひとつひとつ目の前の目標に向かっていくことは同じです。そして同じように、結果はついてきました。
田淵
多店舗経営する場合は、店舗ごとに損益計算を行い状況を把握することが必要です。立地や規模、客層によって目標となる数字は変わってきます。店舗の状況・経営環境に応じて、現実をとらえて経営していくことが大切です。
楠田
芦屋店の出店から5年、今年の6月(2014年)に創業10周年を迎えました。これからも田淵さんにはいろいろな相談に乗ってもらいたいです。
今後はどのようなことを期待されていますか?
楠田
新しい展開をするときには必ず相談していますが、私の想いに対して、田淵さんからNoということはなく、必ずどうしたらいいか、Yesを前提にアドバイスしてくれます。だから何か新しい期待をするというより、今まで通り気軽に相談できる存在でいてほしいと思います。

日々の事では、会計のことはもちろんですが、田淵さんが自社で取り組んでおられることをうかがうことがアドバイスになっています。

田淵さんはご自身が経営者として、Five Starパートナーズもスタッフが一丸となって、自分たちの会社を発展させるためにさまざまな試行錯誤をされています。失敗談も含め、ただのロジックではない経験を教えていただけることが参考になります。
田淵
Five Starパートナーズとして、記帳業務や会計にとどまらず、いいと思ったことは提案するようにしていますので、そこを評価いただけて嬉しいです。
特にどのようなアドバイスがほしいですか?
楠田
今後はネット販売を強化していくつもりです。また、ネット販売のみならず、六甲道の近隣区、芦屋市内のみなさんに店舗のことをもっと知ってもらいたいです。売上だけにこだわるのではなく、大量生産ではない、職人が丹念につくったハムやソーセージが食卓に並ぶ“食文化”をもっと広めていきたいと考えています。

田淵さんもホームページの活用をされているようですので、その経験で得られたアドバイスをぜひうかがいたいです。

5.  数字で把握することの大切さ

これから起業される方にアドバイスをお聞かせください。
楠田
やはり、起業しようと思う方は、何かしら自分に自信をもっています。自分はできると信じています。だけど、信じているからこそ「なんとかなる」と思いがちで、実際に事業計画が甘いまま起業して、失敗する方も多くいらっしゃると思います。

夢を見て自分を信じるだけでなく、現実を正しく見ることが大切です。その点、私の場合は田淵さんが具体的に売上はいくらあげなければならないと数字で明確に示してくれたことが、今となってはとても重要だったと思います。

私の場合、職人として扱う数字と、経営者に求められる数字との違いがあります。職人として扱う数字はこれまでの修行経験で体得していましたが、経営者としての数字感覚は田淵さんのサポートがあったからこそ育むことができたと思います。

田淵さんのFive Starパートナーズは、経営者が数字に弱くても親身になって夢を応援してくれます。けっして否定をせずに、経営・会計の面からどうしたらいいかを考えてくれます。
起業や会社設立で悩んでいる方は、田淵さんのところに相談してみてはいかがでしょうか。
取材日時 2014年6月6日
メツゲライクスダ 六甲道店
〒657-0025兵庫県神戸市灘区高徳町2丁目1−1
TEL 078-857-5333
営業時間 10:00~19:00
定休日. 水曜・第3火曜
メツゲライクスダ 芦屋店
〒659-0062 兵庫県芦屋市宮塚町12-19
TEL 0797-35-8001
営業時間 10:00~19:00 (イートイン11:00~17:00)
定休日. 水曜・第3火曜
http://metzgerei-kusuda.com/
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