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おはようございます!花粉症・アレルギーの影響によりラーメンを食べる頻度を大きく下げることにした、ヒロ☆税理士でございます!
さて、秋の読書シリーズ!と、いうことで個人的に非常に興味があり、かつ、お客様の業種にも多い、アパレルについて学んでみました。(『誰がアパレルを殺すのか』/日経BP社)
かなり衝撃的なタイトルですが、アパレル業界が現在大きな転換期に突入しているのは間違いないこと。(市場規模が1991年は15.3兆円あったのが、2013年にはなんと10.5兆円に縮小。20年で2/3にまで減少。)
アパレル業界全体を
・川上:糸、生地メーカー、染色、縫製業者等
・川中:商社、OEMメーカー、アパレル企業、卸売り業者等
・川下:百貨店、ショッピングセンター等の小売り業者
に分けて業界の衰退の原因はどこにあるのか?をわかりやすく解説しています☆
業界全体としては階層ごとに断絶されていて連携が出来ず、不振の現状と原因を正しく把握できないまま各プレーヤーが好き勝手に振る舞っている様子はまさに業界の集団自殺。本来であれば消費者のニーズをしっかり把握してから業界全体が商品制作に着手すべきなのですが、大量生産やとにかく売れ筋となりそうなものだけを何となく追求してきた姿勢に問題があるようです。
一言でいうと、『過去の成功体験にしがみついてきた』ことが業界衰退の大きな原因であるようです。
ユニクロ等に代表されるSPAの出現はもう20年以上の前のこと。業界地図を塗り替えるくらいの大きな動きがありましたが、現在はITをうまく活用した新興企業がどんどん台頭してきています☆ 今後はグーグルやアマゾンがライバルになるかも?と言われている業界の今後に注目!ですね。
個人的に大好きなブランドであるイタリアのモンクレールが、福井の中小企業である第一織物で作られる生地を採用している、というのは驚きでした。さすが、日本の中小企業!
こだわりを持つ、良いものをそれなりのしっかりした価格で提供する、という姿勢も大事ですね☆
アパレル業界の歴史やこれから、全体像がわかるオススメの一冊でした。
では、週末も頑張って参りましょう!